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幽霊と僕

幽霊と僕

それは寝付けない夜だった。
ぼんやりと部屋の隅にただずむ影。
僕は彼が生きてないことに一瞬でわかった。

だけど、不思議と怖くなくて。

僕は、その幽霊の彼に話かけたんだ。
「君はいいね、何にも束縛されていない。」
なんだか、
彼が自由に見えて羨ましかった。

でも、彼は、目もあわさず、こう答えたんだ。

「僕は束縛されているよ、恨みとか悲しみとか、切なさとか、
だから、僕はここをまだ離れられずにいるんだ。」

そうか、
僕は自分が情けなく思えた。
僕の見えない出口が、彼を羨ましいと感じてしまった。
そう、ただ、逃げ道がほしかったんだ。

「それに、ぼくは、自由かもしれない。
でも、満たされることはないよ」

幽霊はそう言って悲しそうな笑顔を浮かべた。

やはり、生きることとは尊いんだ。
僕はただ、「楽」というそんな言葉で彼を羨ましいって感情に変えてしまった。
僕は生きている。
だから、生きなきゃいけないんだ。
それは尊く、特別で当り前のことではないから。
僕は生きているから。

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雪だるまと女の子

ある冬の寒い日。
地面も屋根も真っ白になるぐらいの雪が積もったんだ。
小さな女の子は、雪の上を歩いて音をならし、感触を楽しんだ。

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コトちゃんと涙の雫

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飛べない鳥。

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クリスマスの日に。

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「今年もやってきたね」
寒さで鼻を真っ赤かにしたトナカイがほほ笑んだ。
夜風は容赦なく、トナカイの体を冷やしていく。
だけど、トナカイはとっても暖かい気持ちだった。

年に一度、たくさんの子供たちの幸せを願える。
そんな聖なる夜だから、
サンタを乗せてそりを走らせる。
すべての子供たちに、幸せが届きます様に。

だけど、夜が明けたクリスマスの日。
一人の男の子が泣いていたんだ。
僕にはプレゼントがこなかったって。
トナカイは悲しくなったけど…その男の子に伝えたくて声をかけた。
「サンタがくれるのは目に見えるプレゼントじゃないんだよ」
不思議そうに男の子はトナカイを見ました。
「サンタの袋にはね、
たくさんのたくさんの気持ちが入っているんだ。
サンタは一年かけて、すべての子供の幸せを願い、袋につめていくんだよ。
そして、聖なる夜、ひとり、ひとりの、
世界のすべての子供たちに願いを届けるんだ。
みんな幸せでいてほしいっていうサンタの願いをね。」

トナカイはにっこり笑って、男の子の頭をなでた。
顔をあげた男の子は、トナカイを見てこうたずねた。

「僕のところにも来たの?」
「うん。来たともさ、お供した僕がいうのだから間違いないよ。」

トナカイがそう言うと、涙を拭いて、男の子はにっこりと笑ったんだ。
トナカイはとってもうれしい気持ちになった。
サンタに感謝し、また、人に幸せを届ける事で僕は幸せをもらっているだなって思った。

そして、男の子も、願おうと思った。
ぼくも、サンタやトナカイの幸せを…。
そして、たくさんの人たちの幸せを。

寒さで相変わらず、トナカイの鼻は真っ赤かだったけれど、
なんだか、ぽかぽか暖かいそんなクリスマスの日だった。


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