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幸せ虫

ひねくれものの虫クンは、
人の笑顔を見ると、
「いいな。幸せなやつは。」
と、とても嫌な気持ちになるのです。

ある日、虫クンは思いました。
あの笑顔を食べれば、おいしいかな。僕の幸せの味がわかるかな。
よ~し、
虫クンは、ニコニコ笑顔の親子の笑顔をパクリ食べました。
親子から笑顔は消え、
だけど、虫クンはとっても笑顔になりました。

おいしいな。人の笑顔ってなんでこんなにおいしいんだろう。
いいな。みんな、いつもこんなおいしい思いをしているんだ。

それから、虫クンは人の笑顔を見るたび、
パクリパクリと、食べました。
おいしいな。もっと、もっと、もっと、笑顔が食べたい。

ある日、とっても、笑顔の女の子に出会いました。
あんなにニコニコしているんだもの。
きっと、あの笑顔はおいしいに違いない。
そう思って、虫クンは、女の子の笑顔をパクリと食べた。
ぺっぺっ。
だけど、虫クンはすぐにそれを吐きだしてしまったのです。
なんで、こんなにまずいんだ。
あんなに笑顔なのに…。
それから、虫クンはその少女の事が気になってしかたがありません。
小さな体で通り抜け、
虫クンが少女の部屋を覗きにいくと、少女はシクシク泣いていたのです。

なんで、あんなに笑顔だったのに泣いているんだろう。
なんで、悲しいのに、あんなに笑っていたんだろう。

あの笑顔は偽物じゃないか。
虫クンはなんだか、少女のやり方がバカバカしく、思えました。
悲しいのに笑う必要なんてないじゃないか。
僕はこんなに満たされているよ。
そう、思いかけて、虫は思った。
ああ、僕のも偽物だ。
人の幸せの味だもの。

虫は食べた人の笑顔を返して歩いた。
すると、不機嫌顔のみんなは笑顔に戻り、本来の姿に戻ってゆく。
それを見て虫は自分がした悪事を理解した。
「ごめんよ。」心の中で謝った。

そして、最後に、虫クンは少女に笑顔を返した。
少女は、とっても笑顔になったが、
虫クンは、それは偽物なのだって、しっているから、少し、寂しい気持にもなった。
そして、虫クンは、少女に言った。
「ねえ、僕と友達にならない?」
少女はびっくりしたが、コクリとうなずく。
虫クンは、少女と新しい本当の笑顔を作ろうと思ったんだ。



今日、なぜか…ヒロヒロが図書館で本を探してる途中にふと、
思い浮かんだ物語です…。
深い意味はないんだけど。。。
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コメントの投稿

Private :

No title

 童話がお上手ですねー。前にも書いていましたが・・
虫くんと少女の握手が泣けますねー。作り笑いという面があっても、内心の悩みを分かるように問いかける文章は、子供たちに取り、大変美しく思い、参考にもなる教育童話です。!!

No title

いいお話ですね。

「ねえ、僕と友達にならない?」そういってあげる虫君が素敵です。
そんな人が増えるといいのに、、、。

最近すっかりご無沙汰していますが、チョクチョク除いてはいました。
これからも、コメントはあんまりできないかもしれませんが、見ています。よろしくお願いします。
  • 2008-10-19(21:02)
  • なつ URL
  • 編集

No title

すごく不思議で温かい、そして深いお話ですね。
自分が気になってしまうのは悲しいのに笑っていた少女の箇所ですね。
悲しいのに笑う笑顔は・・・心からの笑顔じゃないから、偽物かもしれない。
それでも、もし、まったくの作り笑顔だったら、虫くんは『おいしそう』だとも、
思わなかったと思います。
そしてこの話で象徴的なのは虫くんが人の笑顔を食べて『満たされている』ときでなくて、
返して『ゼロ』になったときにはじめて幸せの本質を知るところですね。
最後『友達にならない?』といったとき、
虫君はきっと、だれのものでもない虫君の笑顔をしていたと思います。

No title

>コメントありがとうです

*荒野鷹虎さん*

ありがとうです♪♪ 
実際、ヘタクソなんだけど、褒められるとうれしいです。

外見とうちは一緒じゃないんですよね…。
子供でも、大人でも、多少無理をして笑っているんだと思います。
このお話は、本当に深く何かを考えて作ったわけでなく(汗)
ほんとに、図書館でぷらぷらっと本を選んでるときに、
なんとなく浮かんだんですけどねん。
もともとは、人の幸せってどんな味なんだろうから、
味=食べる。そして、なぜか虫(笑)ってよくわかんない連想から
作ったんですけどね。連想になってないか…(汗)
だけど、感じて、理解して、だれかを思う。
虫クンがきっとここで学んだことは、きっと大切なことなんだろうな
って自分が書いといておかしいけど、そう思ったりします。
                      by ヒロヒロ
  • 2008-10-19(23:30)
  • 荒野鷹虎さんへ URL
  • 編集

No title

>コメントありがとうです

*なつさんへ*

あんまり、深く考えて書いてないふしもあるんだけど…(汗)
虫クンが一人でなく、だれかと、一緒に学ぼうって
思うことがすごく大切なことなのかなって、なつさんのコメントよませてもらっておもいました。

遊びにきてくれるだけで、うれしいです♪
なつさんのペースでお付き合いしてもらえれば、
ヒロヒロはそれで十分、うれしいので、
無理しなくても大丈夫ですよ。
ヒロヒロもヘタクソなので、最近、うまくペースつかめなくて、
アップも、コメントを入れさせてらもうのもすごくランダムになりがちだし…(汗)
                       by ヒロヒロ
  • 2008-10-19(23:36)
  • なつさんへ URL
  • 編集

No title

>コメントありがとうです

*彩霞さんへ*

すごい素敵な分析をしてくれてありがとうです。
実は…このお話はすごく深く考えて作ったものではないんですが、
ほんとにインシュピレーションでポンと浮かんだ感じなんです…。

そっか、もしかしたら、虫クンが少女の笑顔をおしそうって思う心も、
少女を救っているのかもしれませんね。
素敵な解釈をありがとうです♪
虫クンも人間も…いっぱい失敗する事できっと学ぶんでしょうね。
「友達にならない?」虫クンがそう言ったとき、虫クンが一番、素直になったときなのかもしれません。
                             by ヒロヒロ
  • 2008-10-19(23:43)
  • 彩霞さんへ URL
  • 編集

No title

すごい深い童話・・・・!
虫くん、他人と関わることでちょっとずつ進んでませんか?
最初は他人の笑顔を食べちゃう(悪だけど・・・)で笑顔のおいしさを理解して、
女の子と笑顔を食べることで偽者の笑顔のまずさを理解して、
女の子が気になって見に行くことで偽物の笑顔じゃ駄目なんだってことと自分の幸せも偽物だってことに気ずいて、
最後に女の子と友達になることで本当の幸せを探そうとする・・・。
すごくすごく素敵なお話だと思いました!
  • 2008-10-24(22:01)
  • あゆ☆(^^*) URL
  • 編集

No title

>コメントありがとうです

*あゆさんへ*

素敵な解釈をしてくれてありがとうです♪
ヒロヒロは本当にこのお話は図書館で本を探している途中に
ふいに浮かんだストーリーで深く考えて作ったものではないんだけど…(汗)
確かに…虫クンは出来事によって、どんどん、成長してるのかもしれないなって、あゆさんのコメント読ませてもらって思いました。
そして、最後には自分自身で得たいって心を持ったのかな
って自分で作ったくせに理解していないヒロヒロだったりします(笑)
だけど、こうやって、自分が作ったものに、いろんな意見や感想とか持ってもらえることは本当にうれしいな♪って思います。
ありがとうです♪
                         by ヒロヒロ
  • 2008-10-24(23:38)
  • あゆさんへ URL
  • 編集
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